アロマテラピーを楽しむためには、精油の使用上の注意点を知って安心安全に使うのがポイントになります。
目次
使用上の注意点がある精油
使用上注意点がある精油は、逆に言えば、使用上の注意点を守れば効果が高いものが多いのも事実です。ハイリスク・ハイリターン的な・・。
使用上の注意点のある精油の使い方ポイント
まず禁忌事項のある精油についても芳香浴で使うのなら問題無いと考えています。
その理由は、使う量が微量なことと、肌に直接つけないからです。がしかし!「ほんとに大丈夫?」と不安に思う人はやめておいたほうが良いです。
安心という気持ちが持てないものは、何か起きた時にやめときゃ良かったという思いが余計症状悪化につながります。それだけ心の反応って大きいのです。
精油には沢山の種類があるので、無理して使わず他の選択肢を。
- 禁忌事項がある人は他の精油を使う
- 高濃度では使わない
- 長期間使い続けない
肌刺激のある精油
高濃度で使用すると肌がヒリヒリ・ピリピリ荒れてしまうので、最初はごくごく低濃度で使用するのがおすすめです。
- フェノール類を含むもの:オレガノ・クローブ
- フェノールメチルエーテル類を含むもの:バジル・タラゴン
この2つのにおい成分を含むものは、抗菌・抗ウィルス・抗真菌など、感染症対策に効果的な精油が多いです。ちょっとの量でもピリピリ感が強いので、ほんの少量使用でOK。香りもかなり個性的で強いので、ブレンドする場合もちょこっとのほうがいい香りになります。
バジルは、鎮けいれん作用もあり、生理痛や筋肉痛・こむら返りに効果的ですが、嗅いでもらって感想は、食べるバジルは好きだけど、これはちょっとクサいという人多数です。精油は植物の油溶性の物質がギューっと濃縮されているので、原液の香りはイメージが違うことも
- レモングラス
- 柑橘系(特にグレープフルーツ・レモンなど)
- ペパーミント
この3種類は、禁忌というより多量に使うとピリピリ感があるものです。お風呂でのアロマバスでうっかり精油の原液をバスタブに入れてちゃんと混ぜずに入って、ピリピリ感が半端なく、失敗したーという人も多いかもしれません
アロマバスなどで使ってピリピリ感が止まらなくなったら、お湯や水で洗うとますます刺激が強くなることが多いので、オイルクレンジングや植物油を塗ってふき取るのが1番早くピリピリ感が収まります
女性ホルモン様作用のある精油
女性ホルモン様作用のある精油は、乳がん・子宮がん・子宮筋腫など女性ホルモンが関係する疾患には使用を控えたほうが良いとされています。
女性ホルモン様作用がある精油:クラリセージ・フェンネル・セージ・サイプレスなど。
この女性ホルモン様ある精油ですが、精油の中に含まれる含有量でも違いがでてきます。
例えばサイプレスなどは、ごく微量なのでブレンドして使う場合には問題ないかとも思います。
光毒性のある精油
日光にあたると、シミができやすくなったり肌に炎症起きると言われているものです。
直射日光に長時間あたる予定がある場合は使用を控えるほうがおすすめです。
こちらも濃度や、夜に使うなどの工夫をしたほうが良いでしょう
- フロクマリン類を含むもの:ベルガモッド・レモン・グレープフルーツなど
精油によってはフロクマリンフリーとなっているものもあるので、そちらを選択するのがおすすめです。
神経毒性のある精油
ケトン類を含む精油は神経毒性があると言われており、乳幼児・妊産婦・てんかん患者の方・授乳中の女性は使用を避けるのがおすすめです。
ケトン類を含むもの:ラベンダースピカ・ローズマリーカンファー・ローズマリーベルベノン・ヒソップ・セージ・ペパーミントなど。
ケトン類は脂肪溶解作用などを持つため神経を覆っている脂肪層を溶かす可能性があるのでこう言われています。ですが、嗅ぐだけならOK・低濃度で使えばダイエット目的に使えるかもです。
ウィンターグリーン
アスピリンと同じような働きをするサリチル酸メチルを90%以上含まれる精油です。
アスピリンアレルギーのある方は、使用しないほうが良いです。
肌刺激も強いですが、用量守ればアレルギーの無い方には腰痛・肩こりにとっても効果的な精油です。
使用上の注意点がある人
成分というよりもこういう人はどの精油でも注意したほうが良いというもののまとめです。
妊産婦
妊産婦さんは、お子さんをお腹で育てている状態で自分1人の身体ではありません。精油にはいろいろな成分が含まれているので、塗るという使い方よりも嗅ぐという使い方で、メンタルケアに使っていくのがおすすめです。
乳幼児
乳幼児はまだ内臓などが未発達な状態なので、精油の代謝などを考えると無理に使わないほうがよいかと思います。
お子さんにも精油を使う場合は、濃度は薄めから始めて様子見を。嗅ぐだけでも効果あることも多いのでまずは嗅いでもらうというのもいいかもしれません。
高齢者
高齢者・・・何歳以上と厳密には言えませんが、内臓機能などが弱ってきている場合は、精油の代謝も身体の負担になるので塗るより嗅ぐを中心に使うほうがおすすめです。
アレルギー疾患がある方
精油に花粉が含まれている訳ではないのですが、これは経験則で感じるものです。
とくに花粉症の症状が激しく出ている時は他の精油を使ったほうが良いようです。
- カモミール:抗アレルギー作用がある精油ですが、キク科なのでブタクサアレルギーを持つ人は、ちょっと辛くなるケースも…。これは精油だけでなく、ハーブティーや石鹸などでも。
- レモングラス・パルマローザ:イネ科のアレルギーがある人は花粉症の症状が出ている時は使用を控えたほうがよいようです。花粉症の症状が出ていない時は大丈夫という人も多いので、トリートメントを受ける時にはアロマセラピストと相談して使うほうが良いです。
- ヒノキ科・スギ科の精油:結構この科の精油は多いですが、いまのところ花粉症の症状が悪化したというお話しは無いのですが、症状が強い時は避けたほうが無難かもしれません
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