精油はお薬のように、即効性がないですが、時と場合によってハマれば薬以上の効果も期待できるかも。救急箱的な使い方でもって置くと良い精油の紹介です。
目次
精油の救急箱に常備したい精油
ポピュラーな精油からマニアックな精油までいろいろありますが、その精油特有の作用中心のチョイスです。
ペパーミント
スーッとした爽やかな香りでとっつきやすい精油ですが、実はいろいろ使えるのです。
乗り物酔い止め
- 制吐作用があると言われています。
- 乗り物酔いだけでなく、抗がん剤の副作用による吐き気にも効果を発揮します。
- ムカムカするに効果ありなので、二日酔いや胸やけにも
- 植物油で希釈して首すじなどに塗ると気持ち良いです。
アイシング
- 冷却作用と局所麻酔作用があると言われています。
- スポーツ選手のアイシングの際に併用すると相乗効果が期待できます。
- ねんざなどの時にウィンターグリーンとペパーミントをブレンドすれば湿布代わりになります。
ゼラニウム
手に入りやすい精油のひとつですが、自律神経の働きを整えたり、痛み止めにも効果がありますが、ゼラニウム独特な特徴として・・・
止血作用
- 止血作用がある精油って他にはあまり聞きませんが効果抜群です。
- 傷口に直接塗るとしみるので、その周辺に塗ります。
- 切り傷に効果があるので、包丁での切り傷や、紙で切った時にも使うとヒリヒリ痛いのも抑えられます。
ラヴィンツァラ
ユーカリとほぼ同じような使い方(感染症対策や呼吸器系対策など)ができます。でもそれだけでなく他にもいろいろ独特な作用があります。ユーカリ買うならこっちのほうが使い勝手がいいです。
免疫力アップ
- 免疫刺激作用があり、疲労回復にも効果的
誘眠作用
- スッキリ系の香りな割には、眠りを誘う作用があります。睡眠導入剤を使うか迷ってる方はまずラヴィンツァラを枕元に漂わすなどしてみるのもいいかも
- 睡眠時無呼吸症候群の方がラヴィンツァラを使用したら、イビキをかく回数が減って眠りが深くなったという話もあり。
ラベンダースピカ
スパイクラベンダーとも言われるラベンダーの親戚です。ラベンダーに含まれないケトン類が、いい仕事をします。ただし妊婦さん・てんかんの方は濃度は薄めに。
抗毒素作用
- ラベンダースピカ独特の作用です。
- 毒虫(毛虫・蜂・アブ・くらげなど)に刺された時の腫れ・かぶれ・痛みに効果的です。
肌の再生
ラベンダーと同様に肌の再生を促す作用があるので、火傷や床ずれ・靴擦れなどの回復に効果的
ヘリクリサム
かなりマニアックな精油ですが、たんこぶや青たんをよくつくる人には持ってて損の無い精油です。
ヘリクリサムは別名イモーテル。ロクシタンのスキンケアラインでよく聞く名前です。
血種抑制作用
- 内出血を抑制してくれます。
- たんこぶ・青たん(ぶつけてできる青あざ)などを早く治してくれます。
- 気づけばあざができてるという人は持ってるといいです。
ティーツリー
殺菌系といえばティーツリーというように、菌系にはとっても使い勝手の良い精油です。
水虫予防
- 水虫の原因の白癬菌に効果的。海外ではティーツリー配合の水虫予防石鹸などの販売も
オーラルケアに
- 歯周病菌にも効果的で、歯の再石灰化を助けるとも言われています。
- 塩に混ぜて歯ぐきのマッサージなどをすると、口の中のねばつきを抑えられ、すっきり爽やかに
- 口内炎が出来た時に、めん棒に1滴つけて塗ると、痛みも和らぎ治りも早いです。
放射線からの皮膚保護
- 放射線治療時に治療直前はNGですが、治療後・治療と治療の間に植物油で希釈して塗布することで、皮膚のかさつき・色素沈着を緩和します。
ウィンターグリーン
もろ湿布の香りが示すように、サリチル酸メチルが主成分。アスピリンと同じような働きをします。(なのでアスピリンアレルギーがある人は使用NGです)
湿布の代わりに
- 腰痛・肩こりに効果的
ラベンダーアングスティフォリア
アロマの代名詞といえばラベンダー!これを外すわけにはやっぱりいかない。
メンタルケア・リラクゼーションはもとより痛み止めなど広範囲に使えます。
なんかわかんなかったら、とりあえずラベンダー塗ってみるでもいいと思います。
火傷
- アロマテラピーという言葉ができたのが火傷にラベンダーと言われるように火傷に効果的
- 実際私も足に大やけどをした時にラベンダーに救われました。やけどした当日の痛みの緩和に驚き、ケロイドになってもおかしくないほどのやけどだったのに、もう今では跡形もなくなっています。皮膚再生能力アップサポート半端ないです。
- ヘアアイロンなどの火傷にも、痕も残らず治りも早いのでおすすめです。
肌の再生
- 火傷痕をキレイにする効果があるように、肌の再生能力をあげてくれます
- 以前緩和ケア病棟でボランティアしている時に、抗がん剤による肌荒れや、床ずれに、とても効果がありました。
カモミールジャーマン
アレルギーによる肌トラブルに効果的な精油です。精油の色が青く、その青い色はアトピー性皮膚炎の塗り薬にも入っている成分です。
アレルギー対策
アレルギーに良いと言われていますが、カモミールはキク科なので、キク科アレルギーの方は他の精油が良いと思います。(精油にはアレルギー物質は入っていないはずなのですが、経験則です。)
痒み止め
- アトピー性皮膚炎やアレルギーによる痒みに効果的です。
- なんと香りを嗅いだだけで治ってしまった方も。人間の身体ってやっぱり神秘的です。
精油以外に常備しておきたいもの
濃ければ濃いほどよさげと考えるかもしれませんが、実は精油を原液で使っても、お肌への吸収が悪い・すぐ蒸発して効果無しなど、いっぱい使ったのにー。なんてことにもなるので、精油とともに使う基材も一緒に常備するのがおすすめです。
植物油
キャリア(運ぶ)オイルと呼ばれるように、精油を肌に浸透させる効果があります。
植物油にもいろいろな効能があるので、選ぶのも楽しいです。
ジェル基材
植物油よりサラッとしてひんやりするので夏向き・ベタベタが苦手な人に向いてます
無水エタノール
- 精油はそのままだとほぼ水に溶けません
- 無水エタノール(アルコール)にまず混ぜることで水に溶けやすくなります。
- アルコール70%以上で消毒にも使えます
精製水
- アルコールと一緒に使います。
- ミネラルウォーターにはミネラルなどの栄養分が腐りやすいのでNG!精製水が手に入らないなら、水道水のほうが塩素消毒されているのでミネラルウォーターより水道水を。
精油の使用上の注意点
精油の使用上の注意点をまとめた記事です。
効果的な精油は使用上の注意点が多いものです。
嗅覚反応分析士入門講座
嗅覚反応分析士入門講座では、精油を安心安全に使うためのメディカルアロマの基礎知識や、各精油がどんな働きがあるのかなどを学びます。